台湾・台北--(
)--(ビジネスワイヤ) -- 世界的市場調査会社のトレンドフォースによれば、スマートフォンの製造コストが低くなっています。2014年には、コストが150ドル未満のローエンドデバイスが世界全体のスマートフォン出荷数の14%を占めると見込まれており、今年の予測値11%から上昇します。一方、コストが150~450ドルのミッドエンドスマートフォンは2014年にスマートフォン出荷数の50%以上を占めると予想されます。Red Riceのハードウエアの場合、そのMediaTek MT6589チップセットは全製造コストの20%を占めています。4.7インチのAUO製312 ppi IPSディスプレーは同様の価格のデバイスで一般的に使用されている220 ppiディスプレーを大幅にアップグレードしたものですが、コストの22%を占めています。部品コストの点で、Red Riceの総製造コストは85ドル(2013年第4四半期)であると見積もられます。小売価格が799人民元、ざっと130ドルであり、小米科技(Xiaomi)の利益率は他のスマートフォンメーカーがとでも受容できないものとなっています。
トレンドフォースは、Red Riceの低価格が可能な理由は小米科技による原価管理の成功にあると考えています。第一に、小米科技は新製品を実際の投入の最低でも四半期前に発表しており、部品コストが低下する時間を確保しています。第二に、小米科技は在庫管理を競合他社より手際よく行っています。小米科技はインターネットを利用した先行予約販売モデルによって、初期生産量を正確に見積もることができ、従って販売が予測を下回った場合のリスクを低減することができています。第三に、小米科技はソーシャルネットワークを使ったマーケティングにより、広告費を削減しながら、新デバイスの投入ごとに市場をにぎわすことが可能です。
トレンドフォースが見るところ、小米科技の長期戦略の中には、国内市場での一貫した拡大に加え、高い価格性能比のデバイスによる海外市場への参入が含まれています。ソーシャルネットワークプラットフォームによるサービスとソフトウエアが小米科技の収益を生み出す元になっていますが、同社は海外市場で消費者を魅了するための新戦略を今後策定する必要に迫られています。小米科技は最近終了した資金調達ラウンドで評価を高めましたが、可能性として各国企業を買収することで、財務的には海外市場へ拡大することが確定的です。この資金はほかに、製造を改善するとともに、時機を失した製品出荷を避けるために活用されるかもしれません。こうした出荷は成長中の企業で目立つ弱点となっています。
詳細情報についてはhttp://press.trendforce.com/en/node/5959をご覧ください。
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