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モスクワ信用銀行、国際財務報告基準(IFRS)に基づく堅調な2013年上半期業績を発表

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モスクワ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 主な業績

「信用機関の資本の量の計算およびその十分性の審査の方法(バーゼルIII)」

  • モスクワ信用銀行のIFRS基準による2013年上半期純利益は、前年同期比で77.7%増の38億ルーブル(1億1700万ドル)となりました。
  • 当行の高い営業効率は、自己資本利益率(18.6%)および資産利益率(2.3%)に現れています。
  • 当行の資産は年初から16.5%増加して3597億ルーブル(109億9770万ドル)となりました。
  • 総貸付残高は年初から27.6%増加して2627億ルーブル(80億3100万ドル)となりました。
  • 不良債権比率(90日以上延滞)は、健全な1.1%を維持しています。
  • 費用収入比率は40.5%から32.8%に低下しました。
  • 当行の自己資本は年初から9.5%増加し、430億ルーブル(13億1570万ドル)となりました。
  • バーセル合意に基づく2013年上半期の自己資本は42.3%増の640億ルーブル(19億5750万ドル)となり、自己資本比率は19.1%でした。

最高財務責任者(CFO)のEric de Beauchampは、このように述べています。「2013年上半期に、当行は非常に優れた業績を上げました。2013年上半期にはデット・キャピタル市場での取引に成功し、普通株式の追加発行についての株主の決定もあり、当行の将来の持続可能な成長への強力な基盤ができました。」

 

2013年上半期の主な財務業績

               
財政状態計算書     2013年上半期(100万ルーブル)       2012年末(100万ルーブル)       変化率(%)
資産     359,722       308,727       16.5
負債     316,688       269,435       17.5
株主資本(バーゼル)     64,027       44,996       42.3
総貸付残高     262,697       205,933       27.6
不良債権(90日以上の延滞の貸付)     2,883       1,967       46.6
損益計算書   2013年上半期(100万ルーブル)     2012年上半期(100万ルーブル)       変化率(%)
純利益   3,825     2,152       77.7
純金利収入(引当金控除前)   7,731     5,523       40.0
手数料収入   3,080     1,817       69.6%
主な財務比率(%)                       2013年上半期   2012年末
自己資本比率(CAR) 19.1 15.8
90日以上延滞不良債権比率(引当金控除前) 1.1 1.0
貸倒引当金/90日以上延滞不良債権比率 235.4 238.9
純金利利益率(NIM) 5.2 5.2
費用収入比率(CTI) 32.8 40.5
自己資本利益率(ROE) 18.6 17.8
資産利益率(ROA) 2.3 2.1
 

利益剰余金と国内劣後債や劣後ユーロ債の発行により資本を強化しましたが、当行は業界で高水準の自己資本利益率(ROAE)(18.6%)を維持し、資産利益率(ROAA)は2.1%から2.3%に上昇しました。

2013年上半期の営業利益(減損引当金控除後)の増加は営業費用(減損引当金控除後)の増加を大幅に上回りました。2012年上半期比で営業利益は58.6%急増して110億ルーブルとなり、営業費用は18.7%増の36億ルーブルでした。営業利益が増加した主な要因は、貸付業務の拡大と手数料収入の増加です。2013年上半期の営業費用の増加要因の1つには、従業員数の増加に伴う人件費の増加がありますが、そのほか、市場に合わせた昇給や2012年と2013年上半期の上級幹部の任命も原因です。2013年上半期は費用収入比率(CTI)が2012年末の40.5%から32.8%に低下し、営業業績は大幅に改善しました。

貸付業務が拡大したことで、純金利収入は前年同期比で40.0%増加して77億ルーブルとなりました。事業効率が一貫して高かったことから、金利利益率は業界で高水準の5.2%を維持しました。

手数料収入は前年同期比で69.6%急増して31億ルーブルとなりました。そのうち32.3%は貸付保険手配手数料によるもので(4倍以上の増加)、18.0%は現金回収手数料(23.9%増)、15.4%は決済業務手数料(17.0%増)、15.0%は保証書および信用状の発行手数料(14.5%増)、によるものです。

現金回収については、モスクワ信用銀行のネットワークとお客さまだけでなく、他の金融機関とそのお客さまにもサービスを提供しています。2013年上半期に現金回収ポイントは1109カ所増加して合計で9942カ所になりました。回収経路は新たな追加があり、合計178経路になりました。

コメルサント・マネー誌によれば、2013年7月1日現在でモスクワ信用銀行は、純資産でロシアの上位50行中17位です。

当行の総貸付残高は2013年上半期に27.6%増加し、報告日時点で2627億ルーブルに達しました。企業貸付残高は26.5%増えて1968億ルーブルとなり、個人貸付残高は30.8%増えて659億ルーブルとなりました。総資産に占める総貸付残高の割合は、71%です。

2013年上半期の証券ポートフォリオは408億ルーブルで、2012年末比で9.7%増加しました。従来通り、投資の大部分は非常に流動性の高い証券から構成されており、ポートフォリオの債券の85.3%はロシア中央銀行のロンバード・リストに掲載されています。

個人口座と預金は年初から15.2%増の1233億ルーブルとなり(総負債の38.9%)、その主要因は定期預金の増加です。

負債については、2013年上半期にモスクワ信用銀行はデット・キャピタル市場を活用し、数件のユーロ債と国内債券の発行を行いました。

2013年2月に、当行は20億ルーブルの5.5年満期劣後債シリーズ12を発行し、その受取金は当行の追加資本に組み入れられています。この発行は、昨年12月に初めて30億ルーブルの5.5年満期債券を発行して以来当行として2度目の劣後債発行でした。

また、2013年2月、当行は当時として過去最大規模の5億ドルのユーロ債を発行しました。これは、クーポン7.7%、満期5年の債券です。

2013年5月に、当行は5億ドルの劣後ティアIIユーロ債を満期5.5年、クーポン8.7%で発行しました。この取引は、ロシア中央銀行による劣後資本に関する最新の規則の導入後にロシアの銀行が発行した最初の劣後ユーロ債であり、2012年12月28日付けの規制第395-P号「信用機関の資本の量の計算およびその十分性の審査の方法(バーゼルIII)」に基づいて行われました。

バーゼル合意に基づいて計算された当行の自己資本は、年初から42.3%増加して640億ルーブルとなり、自己資本比率は19.1%です。自己資本の増加は、20億ルーブルの劣後債発行および5億ドルの劣後ユーロ債発行による受取金(ティアII資本)と留保利益によるものです。

その後の大きな出来事として、当行の株主は2013年7月に現在の当行の受益者の間での制限募集により登録式株券不発行普通株式を追加販売することで株主資本を増額する決定を行いました。この購入資金の一部は、ある主要株主に劣後債務を返済する形でまかなわれます。株主構成には変化はないと予想されています。

当行のインフラ開発については、2013年上半期末時点でモスクワおよびモスクワ地域におけるモスクワ信用銀行の支店網は61支店で構成され、キャッシュデスクは17店でした。当行の支店網はRBC格付で最も効率的な支店網の1つにランクされました。当行は、店舗当たりの融資組成で上位50行の銀行の第5位となり、店舗当たりの預金額で第8位、店舗当たりの純資産額で第9位となりました。

2013年上半期に当行のATMは700台、決済端末は4400台になりました。2013年3月、モスクワ信用銀行とアルファ・バンクはロシアの金融・クレジットサービスで前例のない契約を締結し、決済端末ネットワークを完全に統合しました。

当行は今後もカード発行を増やしていきます。2013年上半期にカード枚数は85万7700枚から98万9400枚に増えました。

格付

ロシア市場および国際市場におけるモスクワ信用銀行の確固たる地位は、大手格付機関によって確認されています。

  • フィッチ・レーティングス:発行体デフォルト格付(IDR)は「BB-」、短期IDRは「B」、存続性格付は「bb-」、サポート格付は「5」、国内長期発行体格付は「A+ (rus)」、見通しは「安定的」
  • ムーディーズ:長期外貨建て・自国通貨建て預金格付は「B1/NP」、財務健全度格付は「E+」、長期ナショナルスケール信用格付は「A1.ru」、見通しは「安定的」
  • スタンダード&プアーズ:長期信用格付けは「B+」、短期信用格付けは「B」、見通しは「ポジティブ」、ロシア・ナショナルスケール格付は「ruA+」
  • ラスレーティング:国際スケール信用格付は「BBB+」、ナショナルスケール信用格付は「AA+」、見通しは「安定的」

2013年上半期、スタンダード&プアーズはモスクワ信用銀行の見通しを「ポジティブ」に引き上げました。5月にはムーディーズが当行のナショナルスケール格付を「A1.ru」に引き上げ、国際スケール格付は据え置きました。

背景説明

モスクワ信用銀行は1992年に設立され、ロシア中央銀行から一般ライセンス(No.1978)が発行されています。2013年上半期、当行は純資産でロシア第17位に位置づけられました(コメルサント・マネー)。

モスクワ信用銀行は総合商業銀行で、フルレンジの銀行サービスを提供しています。当行はモスクワおよびモスクワ地域に重点を置き、2004年からロシア預金保険制度に加入しています。

モスクワ信用銀行の株式の85%は「ROSSIUM Concern, LLC」が保有し、その権利は最終的にロマン・イワーノビッチ・アヴデーエフ氏が保有しています。

株式の7.5%は欧州復興開発銀行が保有し、2.9%は国際金融公社(IFC)が、4.6%はRBOFホールディング・カンパニー(IFCと同じ企業グループに属するIFCロシア銀行キャピタリゼーション・ファンドが100%所有)が保有しています。

当行の格付はB1/B+/BB-(ムーディーズ/スタンダード&プアーズ/フィッチ)です。

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